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「自由な遊び」が子どもの未来を育てる——学習的な幼児教育より大切なこと

「早くから集団学習を始めたほうが、将来のためになる?」
「幼児期にたくさん学ばせたほうが、学力が伸びる?」

そんな疑問を持つ保護者の方も多いのではないでしょうか。

実は、幼児期に学習的な幼児教育(早期からの机上学習や集団学習)を受けた子どもは、小学校低学年では成績が良いものの、長期的には自由な遊びを多く経験した子どものほうが伸びる という研究結果が出ています。

これは定型発達の子どもを対象とした研究結果 ですが、発達がゆっくりな子どもにとっては、なおさら「自由な遊び」や「自分で選べる活動」が大切 になります。

① 学習的な幼児教育の効果は一時的——学力の伸びが逆転する?
ドイツで行われた研究では、集団学習や学習重視の幼児教育を受けた子どもたちは、小学校低学年では学力が高かったものの、その差は次第に縮まり、最終的には自由な遊びを多く経験した子どもたちのほうが学力・社会性の面で優位に立つ ことがわかりました。

また、日本のお茶の水女子大学の研究でも、幼児期に自由に遊ぶ時間が多かった子どもたちは、小学校以降、語彙力の伸びが大きくなった という結果が示されています。

発達のペースに関係なく、遊びの中での経験が「学ぶ力」を育てる土台になる のです。

② なぜ「自由な遊び」が子どもを伸ばすのか?
自由な遊びには、幼児期に育てるべき大切な力 がたくさん含まれています。

✔ 創造力・発想力を育てる

「どうやったらもっと楽しくなる?」と考えながら遊ぶことで、
 自分で工夫する力 が育ちます。
✔ 社会性・コミュニケーション力が身につく

友達と遊ぶ中で、ルールを作る・交渉する・順番を守る など、
 大人が教えなくても自然に学んでいきます。
✔ 考える力・問題解決力を高める

例えば、ブロック遊びやおままごとをする中で、
 「どうすればうまくできる?」と試行錯誤する経験が、
 将来の学習の基礎になります。
こうした「非認知能力(学力以外の能力)」が育つことで、
結果的に学ぶ力が伸び、小学校以降の学力向上につながる のです。

特に、発達がゆっくりな子どもたちにとっては、自由に試行錯誤できる環境が、自己肯定感や自信を育てる大切な機会になります。

③ 「自由な遊び」と「学習」はどちらも大事——バランスがカギ
「学習的な幼児教育がダメ」というわけではありません。
ただし、幼児期は「自由な遊び」と「学習」のバランスが大切です。

✔ 子どもが楽しんでいるか?

イヤイヤやらせる学習は逆効果。
遊びの中に学びを取り入れるのがベスト!
✔ 自分で選ぶ時間を大切にする

「何をしたい?」と子ども自身が選べる時間をつくると、
 主体性が育ちます。
✔ 興味に合わせて学びを深める

「虫が好き!」なら図鑑を一緒に見る
「お店屋さんごっこが好き!」なら、お金のやりとりをしてみる
遊びの中に「学びのヒント」を入れるのがコツです。
④ 発達がゆっくりな子どもにとっては、さらに「自由な遊び」が重要
自由な遊びや活動の時間は、発達のペースがゆっくりな子にとって、学びの土台を整える大切な機会 です。

✔ 「失敗しても大丈夫!」と思える環境が、挑戦する力につながる
✔ 遊びの中で「やりたい!」と思った経験が、自発的な学びにつながる
✔ 自由な活動の中で自分のペースを大切にできることで、ストレスなく学びを積み重ねられる

定型発達の子どもでも、幼児期の自由な遊びが長期的な成長にとって重要ですが、
発達がゆっくりな子どもたちにとっては、なおさら「無理なく学べる環境」や「試行錯誤できる遊びの時間」が必要 になります。

⑤ 子どもの「今」を大切にすることが、未来につながる
「小学校に入るまでに〇〇をできるようにしなきゃ」
「早く学習を始めたほうがいい?」

そんな焦りを感じることがあるかもしれません。

でも、幼児期は「学ぶこと」よりも、「学びたくなる心を育てること」が大切。

✔ 遊びの中で「楽しい!」「もっと知りたい!」と思う経験が、学習意欲につながる。
✔ 自由な遊びの経験が、長期的な学力や社会性を伸ばす。

ジョイーレでは、子どもの「今」を大切にした療育を行っています。
「学習だけじゃなく、子どもの成長全体を見守りたい」
「遊びを通じて伸ばせる力を知りたい」

そんな方は、ぜひご相談ください!

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