日本の療育と世界の療育
~子どもの育ちを支える多様なアプローチ~
療育という言葉が日本で広く使われるようになって久しくなりました。
子どもの発達に不安や困難があるとき、療育はとても有効なサポートとなります。
しかし、「療育」は国によって考え方もアプローチも大きく異なります。
今回は、日本の療育と世界の療育の違いについてご紹介し、ジョイーレがどのように支援のあり方を考えているかをお伝えします。
▷ 日本の療育:支援の「場」としての役割
日本の療育は、「子どもが困っていることを緩和し、できることを増やす」ことを目的にしています。
療育センターや放課後等デイサービス、児童発達支援などの制度が整っており、
「支援を受けられる場所」に子どもが通って、専門的な関わりを受ける形が一般的です。
発語の遅れや対人関係の困難、行動上の課題などに対して、言語聴覚士や作業療法士、保育士、心理士などが個別や集団の支援を行います。
一方で、制度や枠組みの中で、どうしても「できないことをできるようにする」といった矯正的なアプローチになってしまうこともあります。
▷ 海外の療育:インクルージョンと環境づくり
一方、北欧やカナダ、オーストラリアなどでは、療育という言葉はあまり使われません。
かわりに「インクルーシブ教育」や「支援付きの生活環境」などが重視されており、
子どもが特別な支援を必要としても、できるだけ地域の保育・学校・日常生活の中で共に育つ環境を整える考え方が主流です。
子どもに困りごとがあれば、「本人だけを支援する」のではなく、「まわりの環境を変える」「関わる大人の理解を深める」といった形で、社会全体が受け止めようとする姿勢が見られます。
また、特性を「治すもの」「訓練するもの」として捉えず、その子のスタイルの一部として尊重する考え方が根付いています。
▷ ジョイーレの考える療育:子どもの自然な育ちと共に
ジョイーレでは、日本の制度の中で活動しながらも、世界の療育観からも学びを取り入れています。
「矯正」ではなく、「その子らしい育ちを支える」こと
「できないこと」ではなく、「今ある芽」を見つけて伸ばすこと
「社会に適応させる」ではなく、「社会の側も変わる」視点を持つこと
このような考えを大切にしています。
たとえば、子どもが同じ遊びを繰り返すとき、それを「偏り」ではなく「安心の中で学んでいる時間」と捉えます。
また、ことばの遅れがあっても、まずは非言語でのやり取りを通じて「伝わる」楽しさを育むところから始めます。
▷ 一緒に考え、育つ療育を
療育は、「治すこと」ではなく「共に育つこと」。
私たちは、保護者の方と一緒に、子どもの育ちを見守り、支えていく存在でありたいと願っています。
そして、「社会の中で自分らしく生きる力」を育むために、環境や大人の在り方も一緒に考えていきたいと思っています。
療育に関するご不安や、ちょっとしたご質問でも構いません。
どうぞお気軽にお問い合わせください。
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ジョイーレアルトちばだいまえ
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